5月4日(土)
シャロンの町を出て、シャンパン工場の見学。モエ・シャンドンの製造元を訪ねる。立派な建物に入ると、その地下は巨大なトンネルであった。総延長20キロを超えるというその地下道には何万本というシャンパンがじっくりと熟成を待っている。「シャンパン」というのはこの地方で生産されたものにしか与えられていない名称だそうだ。
その後シャンパンで名高いドンペリンヨンの居た修道院を訪ねた。やはりよく響く礼拝堂があった。パレストリーナを歌ってみる。
その後、ランスの町へ。歴代のフランス国王の戴冠式が行われたというカテドラルを訪ねる。見事なゴシック建築。あまりにも高い天井、美しいステンドグラス。シャガールの作ったステンドグラスもあった。Sicut cervus ,Poulenc Missa Kyrieを歌ってみた。残響が4〜5秒はある。とても気持ちよかった。観光客の方からも拍手をいただいた。
バスはパリへ移動。ホテルにチェックイン。

5月5日(日)


ノートルダム寺院にいく。今日は日曜日。ミサが行われている。有名なパイプオルガンの音色を聴くことが出来た。また、聖歌隊によるグレゴリオ聖歌も素晴らしかった。少人数だったが、美しい歌声であった。会衆もネウマ譜をみて歌っていた。歴史を感じ、生活に宗教が生きていることを感じた。
ミサは、1回ではなく、数回行われ、その都度、演奏される曲が変わっていた。

午後6時からホテルの地下室で練習。メンバーもかなり疲れている様子だった。体調の悪い人も数名。早く回復してほしい。9時過ぎまで練習。

大統領選挙、ジャックシラク氏が当選。近くの広場では祝賀パーティをしていた。
5月6日(月)
午後、マドレーヌ教会に行く。ここでは、市民合唱団によるフォーレのレクイエムの演奏会が行われていた。マドレーヌ教会はフォーレと縁のある場所である。合唱は高齢の方が多く、ピッチや発声にはいろいろあったが、こうした教会でパイプオルガンと演奏できる彼らはとても幸せなことだと思った。
夜はオペラ座でバレエの公演を鑑賞した。当日券で一番安い席を手に入れる。700円ほど。歴史のあるパリオペラ座。大理石、シャンデリア、シャガールの天井画。豪華である。今夜の演目はストラビンスキーのバレエの夕べだった。。ストラビンスキーはプーランクら6人組とも関係が深く、パリで初演されたバレエも多い。
バレエは素晴らしかった。モダンな振り付け、トップレベルのダンサー。
最後の演目「春の祭典」これは特に感動的だった。ステージには土が敷き詰められ、男と女の踊り手が互いに対立し、絡み合い、輪になり激しいリズムに乗って躍動感あふれる踊りを繰り広げる。カーテンコール。超満員の聴衆のブラボーの声。日本のコンサートでは味わえない素敵な一夜になった。

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